米朝首脳会談の行方――日朝国交正常化後の東アジア
アメリカが北朝鮮に目を向けるのは当然なことだ――東アジアは市場経済を取り入れた中露に押されている。旧反共装置である日韓台はアメリカの指図で新たな布陣を敷く。ここで孤立国・北朝鮮をどうするかが最大の山場である。
韓国の核武装がNHKの日曜討論で取り沙汰されて半年経つ。日本の核武装論はひろゆき氏によるゴシップ止まりのようだが――東アジアは明らかに緊迫している。北朝鮮を孤立国にした情況で現在の秩序がある――アメリカは決して性善説を唱えているわけではない。確かにアメリカは、北朝鮮に開放経済への道を歩ませる可能性が高い。その見返りに核保有に関しては最大限の譲歩をするだろう。なぜなら、短中距離ミサイルの射程外にいるアメリカは、北朝鮮の核を三六〇度どの方角にも向かわせることを確実に想定していて――かえって東アジアを混乱させるだろう。
北朝鮮が開放経済を採用した際、中露の資本が流入するだろうから、負けじと日米韓の資本も流入させたい――日朝国交正常化はアメリカの要求で実現する。日本は北朝鮮に直接投資をするだろうが、行かされるのは外国人だろう――そして、きっと日本企業はブローカーになる。
この捕らぬ狸の皮算用こそ、高市早苗が一点張りの単騎待ちをしている未来日記だ。こんなものに付き合わされていると見て間違いない。
参政党の極右外交は二十一世紀の新秩序になる
世界は同じ過ちを避けたい――閉鎖経済を「分断」、「亀裂」、「ブロック経済」と揶揄するのはグローバリストとしても不勉強な者のやることだ――反グローバリストは外交をしないわけではない。
今、参政党の神谷宗幣が執り行っていることは二十一世紀の新秩序になり得る――要は、極右は極右と、左派は左派と、反グローバリズム政党が独自の外交網を構築して戦争を回避する多重ネットワーク型の国際秩序が構築されるのではないか。
要は、二十世紀秩序だった自由主義同盟が今後、時代遅れになる可能性があるということ。この潮流の中で、確実に後手に回るのが共産党だ――極左と極左の独自外交は外患を誘致するというイメージが根強く、有権者の支持を集められないだろう。ややもすると「だから左翼思想は排撃すべきなのだ」という燃料を自民党政権に与えかねない。「日本共産党は、コミンテルン日本支部」の一言で、日本中が嫌悪するだろう。
立憲民主党もグル――政党政治は悪く言えば茶番で本気で逆らう政党はいない
いま、在日コリアンを擁護することは日本にとって利益が大きい――しかし、高市自民党としては公式の発言を控えたい。なぜなら極右総理と太鼓判を押されているからだ。
そこで立憲民主党に言わせて、プロレスをしているのだ。立民の議員は「朝鮮学校が高校授業料無償化から除外された」と言い、SNSで炎上してみせる。高市早苗は支持率を得ながら、議題にすることに成功するのだ。
いま、コリアンに対して、彼らのルーツを否定しないことは北朝鮮に直接投資をするうえで非常に重要だ。日本人同士でどんなに奪い合いをしようと、日本人を辞める者は稀だ。それは父母、祖父母が日本人だというルーツに起因していることがほとんどだ。自分のルーツを聞かされた在日コリアンが「民族教育を受けたい」と思った時に、それを保護してみせるのは共産党にとって人権活動でも、自民党には「投資」だ。予言してもいいが、在日コリアンは今後ますます擬制的日本人という立場を獲得していくだろう。神谷宗幣の「日本への同化が可能な外国人」という共生の条件も異様にハマる。
橋下徹が少年のうたに付き合わされた大阪の有権者
日本を再び戦争のできる国にしたい橋本徹は、戦争立国を企図する高市早苗に大阪の人民を差し上げたのだ。中国・三国志の時代に曹操に平伏した、黒山賊の張燕みたいに。全部計画だったのだろうなあ。戦争立国になったら、丁度、大阪らへんにもう一つ都(みやこ)が欲しいよなあ。

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